鳥羽水族館で魚に憧れ、海に突入した
鳥羽水族館に行きました。
小学生のころ、実家に鳥羽水族館館長の本がありました。タイトルは「マグロは時速160キロで泳ぐ」。ハードカバーは白地で、クジラやタコなどが黒一色で描かれていた覚えがあります。相当印象に残っています。畑正憲、椋鳩十などの動物作家たちの作品にはまっていたぼくが読まないはずがありませんでした。
当時、こんなタイトルの本はあまりなかったんではないでしょうか。タイトルで覚えているのは、他に「おごるな上司!」くらいですかね。最近は結論じみた文章をタイトルにしている本をよく見かけますが、当時はどうだったんでしょうか?
「マグロは時速160キロで泳ぐ」
単独で記述してみましたが、やっぱりこれが本のタイトルだとは思えません。調べてみたら、1986年初版発行だそうです。うん。おそろしいほどのセンスを感じます。
ま、というわけで、鳥羽水族館はぼくにとって、心理的には身近な場所だったんです。

鳥羽水族館(とばすいぞくかん、TOBA AQUARIUM)は、三重県鳥羽市に本拠地を置く、世界屈指の規模を誇る水族館である。自然の環境を再現したゾーンが8つあり、それらには、850種類20000点もの海や川の生き物が飼育・展示されている。
1955年5月に日本で26番目の水族館としてオープン。
当初は現在地より西寄りにあったが、手狭になったため、神鋼電機旧鳥羽工場用地だった現在地を譲り受け1990年に移転した。
オープン以後、多くの家族連れらが訪れ、通算5000万人という、全国最多入館者数を誇っている。
社会教育施設として文部科学省の博物館の指定を受け学術研究にも努めている。
絶滅の危機にある希少海洋生物の保護・育成にも力を入れており、スナメリの赤ちゃん誕生、日本初のラッコ2世の誕生、ジュゴンの世界唯一飼育記録も更新中である。 創設者は中村幸昭。現在は、中村幸昭は名誉館長
鳥羽水族館は、さすが全国最多入館者数を誇っているだけのことはあります。混雑していました。
お盆を避けたつもりだったのですが、一週間ではあまり意味がないのか?とも思うのですが、他に訪れた神社などは駐車場もとっても空いていましたので、やっぱり鳥羽水族館の魅力がひとを呼んでいるんだと思います。
何といっても、ここの目玉はジュゴンやスナメリなんでしょう。他に飼育しているところなんて思い浮かびませんしね。
けれどもぼくが一番感動したのは、水槽の底を彩っている珊瑚でした。
「水族館の底の岩やら珊瑚やらは模造のものが多い気がしていたのですが、ここのはすべてホンモノ。それも小さな珊瑚ではありません。成長するのに何年も何十年もかかりそうな珊瑚がしっかり生育している。小魚が珊瑚の隙間をちょろちょろ泳いだりしていて、ここにいる魚たちは他の水族館にいる魚の何倍も幸せだろうな」
ぼくはこう思っていました。たった今まで。
でも、鳥羽水族館のHPを見るとこう書いてありました。
[コーラルリーフダイビング]
16m×15m×5.5m(容量1,320トン)の水槽に大サンゴ礁を再現し、その中に天井・正面・左右をアクリルガラスで覆われた観覧ギャラリーを設け た世界初の試みの水槽です。従来のドーム型トンネル方式の水槽にあるゆがみがなく、またリアルなサンゴ礁と組み合わせて臨場感あふれる海を再現したことに より、ダイバーでなくてもサンゴ礁のダイビング感覚が体験できます。
水槽内のサンゴは全てイミテーションで、55種約650個、総額一億円強と半年間の制作期間を費やし、観覧ギャラリーの天井側にはリーフのオーバーハングに波が砕ける様子を再現するために小型の造波装置が取り付けられています。
イミテーションだったのですね。。。
館内には、サンゴの幼生が飼育されていたりしたので、本物だと思い込んでいました。
そのイミテーションの珊瑚礁にイソギンチャクなどがついていたから余計本物にみえたんでしょうね。
いや、しかしすばらしい水槽でした。
その後は高速道路を使ってホテルに戻りました。
太陽があるうちに海にはいろうと思ったのです。
三重県の海は食べ物がおいしいイメージしかなくて、海水浴が楽しめるかどうかは分からない状態だったのですが、ホテルの真正面に白浜があり、朝散歩をしてみたら、透明度は高いし、砂浜もとってもきれいだったので、これは泳がなきゃ損だなと思っていたのです。

天候は晴れだったのですが、はいりはじめたのが午後5時くらいだったので、正直海水は冷たかったです。でも、しばらく波間を泳いで身体を温めると水温にも慣れてきました。
仰向けになって海に浮かんで、傾きかけた太陽を眺めているととってもゆったりとした気持ちになれました。両手で耳を押さえたような音が、聴覚を占領していて、視界には果ての分からない空を背景に、雲が立体的に流れていき、ゆっくりと太陽が傾いていく・・・悠然とした光景が広がっていました。
と、ちょっと浮世離れしたことを書きましたが、高い波が顔にかかって、海水が鼻に入って、口から出て来て咳き込みながら涙を流して、気温の低さに鳥肌を立てるなんてことも多々ありました。
そんなこんなで、冷えた身体のままバスローブを羽織って、ホテルの屋上にあがって、温水ジャグジーに入りました。冷えた身体が外側から優しくあったまっていきます。
(ホテルに入る扉の前に水道が用意してあって砂を落とせたり、扉からすぐ近くにロッカーがあって、荷物を置いたりできたので、すぐにバスローブを羽織れました。海とホテルのアクセスのよさはとてもよかったですね)
屋外ジャグジーってめちゃくちゃ気持ちのいいものなんですね。ぼくが超富裕層になったりしたら、是非、瓦屋根をくりぬいてでも作りたいと思います。
ジャグジーに入る頃には、太陽は相当に傾いていて、西の空は茜色に、雲は黄金色に染まっていました。ぼくたちはずっと太陽が沈むまで見続けました。海の向こうに見える山肌に太陽が沈んで、そらが桃色や薄紫色に染まりながら、藍色を帯びてくるまでじっと見続けました。
ジャグジーで背中やふくらはぎの筋肉が相当にほぐれたところで、部屋に戻って、晩ご飯を食べにレストランに向かいました。
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